Japanese
English
短報
Sodium Valproateによる高アンモニア血症に対するLactuloseの試用経験
A Clinical Trial of Lacutlose to Hyperammonemia due to Sodium Valproate
飯塚 博史
1
,
岩成 秀夫
1
,
岩渕 潔
2
,
酒井 正雄
1
Hiroshi Iizuka
1
,
Hideo Iwanari
1
,
Kiyoshi Iwabuchi
2
,
Masao Sakai
1
1神奈川県立芹香院
2横浜市立大学医学部精神医学教室
1Kanagawa Prefectural Mental Hospital Kinko-In
2Department of Psychiatry and Neurology, Yokohama City University, School of Medicine
pp.1315-1318
発行日 1985年11月15日
Published Date 1985/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204042
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I.はじめに
抗てんかん薬,バルプロ酸ナトリウム(以下SVと略す)は,明らかな肝機能障害を伴わずに高アンモニア血症を誘発することが知られている。このような場合,従来とられていた方法は,原因薬剤であるSVの中止であった。しかし,発作のコントロールのためには,SVを中止できない場合もある。
われわれはSVを中止することなく,lactuloseの使用で血中アンモニア濃度をコントロールしながら意識障害に対応し,てんかん発作の発現も長期間みない1症例を経験したので,ここに報告する。
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