Japanese
English
研究と報告
ハンチントン舞踏病親子例におけるポジトロンCTイメージグ
Positron Emission Tomography in Huntington's Chorea Using C15O2, 15O2 and 18FDG
児玉 和宏
1
,
宍戸 文男
2
,
井上 敞
1
,
山中 正雄
3
,
馬場 章
4
,
田町 誓一
5
,
山崎 統四郎
6
,
池平 博夫
6
,
舘野 之男
6
,
吉田 勝哉
7
,
志津 雄一郎
8
,
石郷岡 寛
8
,
佐藤 甫夫
1
,
佐藤 壱三
1
Kazuhiro Kodama
1
,
Fumio Shishido
2
,
Takashi Inoue
1
,
Masao Yamanaka
3
,
Akira Baba
4
,
Seiichi Tamachi
5
,
Toshiro Yamazaki
6
,
Hiroo Ikedaira
6
,
Yukio Tateno
6
,
Katsuya Yoshida
7
,
Yuichiro Shizu
8
,
Hiroshi Ishigooka
8
,
Toshio Sato
1
,
Ichizo Sato
1
1千葉大学医学部神経精神医学教室
2秋田県立脳血管研究センター
3中村病院
4旭中央病院
5千葉大学医学部脳神経外科学教室
6放射線医学総合研究所
7千葉大学医学部第三内科学教室
8石郷岡病院
1Department of Neuropsychiatry School of Medicine, Chiba University
2Research Institute for Brain and Blood Vessels, Akita
3Nakamura Hospital
4Asahi General Hospital
5Department of Neurosurgery, School of Medicine, Chiba University
6National Institute of Radiological Sciences
7The Third Department of Internal Medicine, School of Medicine, Chiba University
8Ishigooka Hospital
キーワード:
Positron emission tomography
,
C15O2
,
15O2
,
18FDG
,
Huntington's chorea
Keyword:
Positron emission tomography
,
C15O2
,
15O2
,
18FDG
,
Huntington's chorea
pp.851-859
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203807
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抄録 ポジトロソCTにより,脳の三次元的な局所循環・代謝の測定が可能になり,既に,多くの脳神経疾患,精神疾患に臨床利用されている。我々は,ハンチントン舞踏病の親子例を対象に,C15O2,15O2,18FDGを使用したポジトロンCTイメージングを行った。その結果は,本疾患においては,大脳皮質の広汎な萎縮が成立する以前に線条体の萎縮が起こること,大脳皮質の萎縮は左右半球それぞれの皮質において不均一に進行することなどを示唆するものであった。本疾患,痴呆および精神分裂病における生化学的・薬理学的研究,ポジトロソCT所見に関する文献的考察を行った。ポジトロンCTによる神経伝達物質受容体描出に適した標識ligandの開発とポジトロンCT装置の性能の向上によって,ドーパミン受容体の描出が可能となった。したがって,今後,ハチントン舞踏病におげるドーパミン受容体の役割について新しい知見が得られる可能性を指摘した。
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