Japanese
English
短報
下垂体萎縮,甲状腺萎縮が認められた悪性症候群の1例
A Case of "Syndrome malin" with Pituitary Atrophy and Thyroid Gland Atrophy
下山 敦士
1
,
黒田 邦彦
1
,
村上 洋
1
,
宇垣 公晟
2
,
木本 哲夫
3
Atsushi Shimoyama
1
,
Kunihiko Kuroda
1
,
Hiroshi Murakami
1
,
Masaaki Ugaki
2
,
Tetsuo Kimoto
3
1岡山労災病院神経科
2岡山労災病院内科
3川崎医科大学病理学教室
1Department of Neurology, Okayama Rosai Hospital
2Department of Internal Medicine, Okayama Rosai Hospital
3Department of Pathology, Kawasaki Medical School
pp.1124-1126
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203662
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I.はじめに
向精神薬の稀ではあるが,重篤な副作用の一つとして悪性症候群(Syndrome malin)2)(以下SM)がある。その本態はいまだ不明であるが,個体側の諸要因を背景として,向精神薬により視床下部を中心とした自律神経中枢の機能不全が惹起されたという説2〜6)が有力のようである。しかし,ほとんどの剖検所見では中枢神経系に特徴的な病理所見は認められない3〜6)という。筆者らは,発症3週間後に死亡したSMの1症例の剖検例を経験したので報告する。
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