動き
第16回日本てんかん学会印象記
清野 昌一
1
1国立療養所静岡東病院
pp.318-319
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203560
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第16回日本てんかん学会は,1982年9月17日と18日に,山下格会長(北海道大学精神医学教室)の下に札幌市教育文化会館で開催された。かつての日本てんかん研究会が日本てんかん学会に脱皮してから3年目をむかえて,本学会への参加者は年々増えて,今回の札幌学会への参加者は750名余をかぞえた。精神神経科,小児科,脳外科,神経内科,基礎医学の各領域から成るこの学会の会員数は現在800名余りであるから,数の上からは殆んどの会員が出席したことになる。また,この札幌学会は,新しい会則のもとに理事会(島薗安雄理事長)が発足したはじめての年次学術集会であったが,臨床・基礎てんかん学の各分野からの演題は計160題にのぼり,真摯な雰囲気と相まって,学際的な協調を目的とするこの学会の成長が確かなことと実感された。
学術プログラムは,特別講演,シンポジウム,スペシャル・セッションおよび一般演題から成り,特別講演とシンポジウムではともにてんかんの精神医学的側面がとりあげられた。特別講演にはOregon Health Sciences UniversityのJanice Stevens教授が招かれ,「てんかん—性格,行動および精神病理」と題した講演を行った(司会:山下格会長)。その要旨はつぎのようであった。
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