動き
「第43回日本てんかん学会」印象記
原 恵子
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.302-303
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101596
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2009年10月22,23日の両日,弘前において,弘前大学神経精神医学講座教室の兼子直教授を会長に,第43回日本てんかん学会が開催された。日本てんかん学会は,日本てんかん研究会を前身としており,1967年に第1回が開催されてから,毎年1回開催されている。日本てんかん学会は,国内における規模の大きなてんかん学会である。今年も全国から800名を超える参加があり,医師だけではなく検査技師や薬剤師の発表もみられた。発表は口演が約140題,ポスター発表が約100題であった。医師の多くは脳神経外科,小児神経科,精神科,神経科が占めるが,特に小児科や脳神経外科の発表数が多い傾向がみられた。症例報告から,mass study,精神症状から発作症状,脳波脳磁図についてなどバラエティに富んだ内容であった。いずれも十分に検討された発表となっており,口演でもポスター発表でも質問のない発表はほとんどなく,活気を感じた。国際てんかん学会などと比較しても引けをとらない発表内容であったと思う。学会のポスター発表では多くの場合,併行していくつかの発表が行われるため,声が聞きにくい,会場が非常に混雑するといった難点があることが多かったが,今回はポスター発表の会場がいくつかに分かれていたため,そのようなことがなく,集中して聞くことができた。
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