Japanese
English
研究と報告
断眠後の回復夜の睡眠段階の変化
Changes in Sleep Stages after One Night Sleep Deprivation
蓮沢 浩明
1
,
中沢 洋一
1
,
坂本 哲郎
1
,
松崎 恵子
1
,
今任 信彦
1
Hiroaki Hasuzawa
1
,
Yoichi Nakazawa
1
,
Tetsuro Sakamoto
1
,
Keiko Matsuzaki
1
,
Nobuhiko Imatoh
1
1久留米大学医学部精神科
1Dept. of Neuropsychiatry, School of Medicine, Kurume University
キーワード:
Sleep deprivation
,
Recovery night
,
Sleep stages
,
Sleeping time
Keyword:
Sleep deprivation
,
Recovery night
,
Sleep stages
,
Sleeping time
pp.1259-1263
発行日 1981年12月15日
Published Date 1981/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203349
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抄録 10名の健康な成人に1夜の断眠を行って,回復夜の睡眠段階の変化を次にのべる2つの場合で比較した。1つは回復夜の睡眠時間を制限しないで,自然に覚醒するまで記録した全記録について分析し(非制限法),他の1つは,基準夜のそれと等しく制限した睡眠時間内の記録を分析した(制限法)。また,全ての唾眠段階について,基準夜に対する断眠後の増加率や減少率を指標にして,2つの方法が対象にした睡眠構造の違いも比較してみた。
第1回復夜の非制限法と制限法で得られた各睡眠段階の相対値を基準夜のそれと比較すると,REM睡眠だけが非制限法と制限法で異なり,前者では変化がなく,後者では減少していた。
第1回復夜の各睡眠段階の増加率もしくは減少率と基準夜の値の間には,非制限法ではいずれも相関関係がみとめられたが,制限法では段階SWSにだけ相関がみとめられた。
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