特集 てんかんのメカニズムと治療—東京都精神医学総合研究所 第8回シンポジウムから
はじめに
大熊 輝雄
1
1東北大学医学部精神医学教室
pp.636-637
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203276
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てんかんのメカニズムや治療に関する研究は,近年kindling(燃えあがり現象)など実験てんかん研究の進歩,脳波のほかCTスキャンなど新しい診断技法の発達,新しい抗てんかん薬の開発と血中濃度測定法の進歩による抗てんかん薬の生体内動態の解明などによって,いちじるしい発展をとげている。
この特集は,第8回東京都精神医学総合研究所シンポジウム「てんかんのメカニズムと治療」での発表を論文としてまとめたものであるが,このシンポジウムの目的は,てんかんのメカニズム(発現機序)に関する現在の知見をまとめ,メカニズムの理解に基づいて,てんかんのより合理的な治療への途を探ろうというところにある。
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