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特集 Butyrophenone系抗精神病薬の臨床精神薬理学
Neurolepticsの薬理作用について—中枢dopamine系の構造と機能を中心として
Pharmacological Action of Neuroleptics, with Reference to Structure and Function of Central Dopamine System
高折 修二
1
Shuji Takaori
1
1京都大学医学部薬理学教室
1Dept. of Pharmacology, Kyoto Univ. Faculty of Medicine
pp.1128-1133
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203170
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I.はじめに
中枢神経系における化学伝達物質候補としてacetylcholine,dopamine,noradrenaline,adrenaline,serotonin,GABA,glycine,glutamic acid,taurineおよびいくつかの活性ペプチドがあげられている。そのうち,catecholamine含有細胞の局在様式が明らかになったのは,ホルムアルデヒドガスを用いて組織内の微量のcatecholamine螢光を同定する方法がFalck and Hillarp(1962)により発見されて以来のことである。この従来の方法に加えて,Björklundたち(1972)により開発されたグリオキシル酸螢光法,合成酵素を指標とした免疫組織化学法,3H-プロリンを用いたオートラジオグラフ追跡法およびhorseradish peroxidaseによる逆行性追跡法などにより,中枢dopamine,noradrenalineおよびadrenaline系の構造はかなり詳細に判明してきた。ここでは,haloperidolなどneurolepticsの薬理作用を解明する上において基礎となる中枢dopamine系の構造と機能についての最近の成績をのべる。
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