Japanese
English
短報
てんかん患者の結婚について
On the Marriage of Epileptic Patients
田中 雄三
1
,
梅沢 要一
1
,
川原 隆造
1
,
宮本 慶一
1
,
挾間 秀文
1
,
上田 肇
2
Yuzo Tanaka
1
,
Yoichi Umezawa
1
,
Ryuzo Kawahara
1
,
Keiichi Miyamoto
1
,
Hidebumi Hazama
1
,
Hajime Ueda
2
1鳥取大学医学部神経精神医学教室
2国立療養所鳥取病院
1Dept. of Neuro-Psychiatry, Tottori Univ. School of Med.
2Tottori Byoin National Sanatorium
pp.1235-1237
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203019
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I.はじめに
てんかん患者の結婚状態については,すでにわが国でもいくつかの調査報告がなされている1〜3,5,7)。てんかんは薬物により比較的簡単に発作を抑止することができるため重篤な脳器質障害を伴わない限り,結婚に際してそれほど障害にならない疾患と言うことができる。しかしながらてんかんに対する社会的偏見は依然として強く,また慢性疾患であるため持続的服薬が必要であり,治癒の見通しが不明なこと,各種抗てんかん薬による催奇性や優生上の問題などがからんで,てんかん患者の結婚に際し困難を生じることも事実である。また,てんかんはいわゆる「結婚適齢期」以前に発病するものが多く,実際臨床場面においても患者や家族から結婚相談を受けることが少なくない。
今回,著者らは,てんかん患者の結婚状態について一実態調査を行なったので,その概略を報告する。
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