Japanese
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研究と報告
24時間ポリグラフィによる睡眠薬FlurazepamとNitrazepamの睡眠に及ぼす影響
A Clinical Evaluation of Flurazepam and Nitrazepam by Means of 24 Hour Polygraphy
馬嶋 一暁
1
,
小椋 力
1
,
中村 一貫
1
,
中沢 和嘉
1
,
梅沢 要一
1
,
上田 肇
1
Kazuaki Majima
1
,
Chikara Ogura
1
,
Kazuyasu Nakamura
1
,
Kazuyoshi Nakazawa
1
,
Yoichi Umezawa
1
,
Hajime Ueda
1
1鳥取大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuro-Psychiatry, Tottori Univ. School of Med.
pp.263-273
発行日 1977年3月15日
Published Date 1977/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202593
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I.はじめに
近年睡眠薬の開発はめざましく,そのヒトでの評価も主観的な自己評価法だけでなく,客観的で詳細な情報が得られる終夜ポリグラフィ法などが使用されてきている(Oswaldら16),1963;Kalesら6),1970;藤井3),1973)。
それとともに睡眠薬には耐性形成,持越効果,宿酔現象,反跳現象などの存在が明らかとなり,薬物の影響は服用夜のみならず翌日の日中,さらにはその後も持続することが確認されている。そのため最近では終夜ポリグラフィにしても短期間の記録では不十分であり,2週間から2カ月間に及ぶ長期間の頻回の観察の必要性が提唱され(Kales,ら9),1973),比較的長期間にわたる観察が行なわれるようになってきている。しかし,服用翌日の日中に及ぼす影響の検討については,動物では行なわれているが(Ursin19),1968;鳥居ら17),1972),ヒトでは主として服用者の自覚的評価によるものがほとんどで,客観的な観察は少ない。
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