Japanese
English
研究と報告
精神分裂病症状,眼瞼黄色板,高脂血症傾向を伴うvon Recklinghausen氏病の1例
A Case of Von Recklinghausen's Disease with Schizophrenic Symptoms, Xanthelasma, and Tendency to Hyperliuidemia
大田 民男
1
,
柴田 二郎
1
,
村瀬 聿男
2
,
水津 和夫
3
Tamio Ota
1
,
Jiro Shibata
1
,
Itsuo Murase
2
,
Kazuo Suitsu
3
1山口大学保健管理センター
2山口大学教育学部
3防府病院
1Health Administration Center, Yamaguchi Univ.
2Faculty of Education, Yamaguchi Univ.
3Hofu Hospital
pp.1229-1233
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203018
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精神分裂病様症状を呈したvon Recklinghausen氏病の1例を報告した。精神症状は当初は緊張病性昏迷様で,のちになって被害・追跡妄想が加わっていたことが明らかとなった。精神不安定の時期の脳波には軽度の徐波の増加がみられたが,CT検査からは脳の器質変化を示す所見は得られなかつた。
皮膚症状の主なものは全身に散在する皮下結節と色素性母斑,いわゆるcafé-au-laitであった。
本症例では上記の症状以外に両側の眼瞼に黄色板がみられ,これと関連するかと考えられる血清の中性脂肪の増加を主とする高脂血症傾向が存在した。以上のことからvon Recklinghausen氏病と合併症の問題につき考察した。
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