Japanese
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特集 精神分裂病の生物学
精神分裂病の臨床遺伝—境界域の問題を中心として
Clinico-Genetical Study on Schizophrenia: With special reference to so-called borderline cases
堺 俊明
1
Toshiaki Sakai
1
1大阪医科大学神経精神科
1Dept. of Neuropsychiatry, Osaka Medical College
pp.1155-1163
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203010
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I.はじめに
精神分裂病(以下分裂病と記す)の遺伝研究については従来多くの報告がある。その中でも現在興味深い問題として境界域に関する遺伝研究がある。ところで分裂病の境界域としては,分裂病と躁うつ病,てんかん(真性)などの他の内因性精神病との境界域のほか,分裂病と神経症との境界域の2つが問題となる。ここではかかる境界域の問題について従来われわれが行なってきた臨床遺伝学的研究,ことに家系調査ならびに双生児研究の調査結果について述べる。
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