Japanese
English
研究と報告
飲酒理由とアルコール乱用(その1)—愛隣地区単身労務者の調査から
Motivation for Drinking & Alcohol Abuse: 1. Survey of a Airin's homeless men
小杉 好弘
1
,
辻本 士郎
1
,
益本 佳枝
1
,
田中 美苑
2
Yoshihiro Kosugi
1
,
Shiro Tsujimoto
1
,
Yoshie Masumoto
1
,
Misono Tanaka
2
1大阪市立大学医学部神経精神医学教室
2浜寺病院
1Dept. of Neuropsychiatry, Osaka City University School of Medicine
2Hamadera Hospital
pp.963-970
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202986
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I.はじめに
いうまでもなく,過剰飲酒はアルコール中毒者にとって必須の条件であり,その飲酒理由は抗しがたい強迫的な欲求とされている。
このような病者の飲酒理由は飲酒の初期の頃からすでに何らかの特徴を示すものなのか,またその疾病の過程でどのように変化するものなのか,こういった点の研究はアルコール中毒の診断や原因へのアプローチとして興味ある課題であり,また,予防の上からも重要と思われる。
そこで,研究の手はじめとして,愛隣地区単身労務者を対象に,飲酒理由とアルコール乱用との関係,それらと性格とのかかわり合いなどについて調べ,若干の知見を得たので報告する。
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