Japanese
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研究と報告
Carbamazepine血清内濃度の問題点—とくに単独投与初期について
The Problems of Carbamazepine Serum Level in Patients Starting Carbamazepine Alone, Especially in Early Time
兼子 直
1
,
鈴木 喜八郎
1
,
佐藤 時治郎
2
Sunao Kaneko
1
,
Kihachiro Suzuki
1
,
Tokijiro Sato
2
1弘前大学神経精神科
2弘前てんかん研究所
1Dept. of Neuropsychiatry, Hirosaki University School of Medicine
2Hirosaki Epilepsy Center
pp.1011-1014
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202822
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I.はじめに
抗てんかん剤Carbamazepine(CBZ)はてんかん治療にひろく使用されている。本剤を単独投与群と他剤併用群について調べた結果,両群とも投与量が増大しても血清内濃度(以下,濃度と略す)はそれほど増加せず,投与量と濃度との相関が低くdose-dependencyはないことはすでに報告3,5,9,12,13)されている。この原因について服薬期間の長短による代謝速度の変化,薬物相互作用などを想定して検討5,7)しているうちにCBZ単独投与中の初期に濃度が低下する3症例がみられたので報告する。
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