Japanese
English
研究と報告
反応性躁病について
Über reaktive Manie
福間 悦夫
1
Etsuo Fukuma
1
1鳥取大学医学部神経精神医学教室
1Neuropsychiatrische Klinik der Universität Tottori
pp.829-833
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202800
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I.はじめに
反応性に起こるうつ状態は,臨床上しばしば経験されるが,反応性に起こる躁状態は稀である。すでにSchneider, K. 3)は,反応性躁病"reaktive Manie"について述べているが,反応性躁病は臨床的な意味をもたない——ともいっている。しかし,反応性に起こったと考えられる症例を観察することは,現在未だ不十分である躁病の状況論に寄与するところ少なくないものと思われる。
ここでは,自験例3例を中心に,その精神病理を検討してみたい。
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