Japanese
English
研究と報告
強迫症の臨床的研究
A Clinical Study on Obsession
成田 善弘
1
Yoshihiro Narita
1
1名古屋大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, School of Medicine, Nagoya University
pp.689-699
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202633
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I.はじめに
強迫機制は正常人にも認められ,強迫症状は,神経症,うつ病,境界例,分裂病など様々な病態に出現する。すなわち,強迫機制,強迫症状は広いスペクトラムをもって現れている11)。
われわれは精神療法的接近を行ないつつ,強迫症状の病態の理解,強迫症者の人格構造の理解を深めようと試みてきており,その一部をすでに報告した7,10)。本稿でも,強迫神経症を中心とする強迫症者について,臨床的,精神療法的立場から検討を加えたい。
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