Japanese
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展望
高次神経活動学説の立場からみたてんかんの病原
Pathogenesis of Epilepsy Viewed from the Standpoint of the Theory of Higher Nervous Activity
今泉 恭二郎
1
Kyojiro Imaizumi
1
1大阪回生病院精神神経科
1Dept. of Neuropsychiatry, Osaka Kaisei Hospital
pp.204-226
発行日 1977年3月15日
Published Date 1977/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202588
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I.はじめに
てんかんの病因あるいは病原に関する研究はきわめて多い。しかし,高次神経活動学説の立場からてんかんの病原を研究しているのは,ほとんどソ連と東欧諸国に限られているといってもよい。わが国ではまだ,高次神経活動学説そのものが医学の畠に根付いていない。したがって,その立場に立った医学の研究がほとんど行なわれていないばかりか,それらの研究の紹介もきわめて寥々たるものである。この事情はてんかんの病原の研究についてもいえるのであって,筆者の知る限りでは,高次神経活動学説の立場からみたてんかんの病原の研究の紹介すらわが国には皆無である。力不足を承知の上でこの紹介を意図したゆえんである。
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