Japanese
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研究と報告
破瓜型精神分裂病における自我機能の変化について
Über die Abwandlungen der Ich-funktion bei Schizophrenie (hebephrene Form)
吉永 五郎
1
Goro Yoshinaga
1
1国立別府病院精神科
1Psychiatrische Abteilung des staatlichen Krankenhauses Beppu
pp.1155-1163
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202548
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I.はじめに
精神分裂病の臨床精神病理学的研究では,幻覚-妄想論が,これまでの中心テーマであった。しかし,実地の臨床経験からは,幻覚や妄想などの異常体験が,分裂病に必ずしも特異的ではないことが意識され,疾患の本性にかかわる知見としてAutisrnus(Bleuler, E.)3),Praecoxgefühl(Rumke, H. C.)16)などが注目されてきた。
K. Conrad4)は,Gestalt分析により,全体性原理Ganzheitsprinzip11)にもとづく方法を分裂病の精神病理に導入し,妄想問題を中心に臨床的解明を試みた。しかし,体験記述が得にくく,人格変化の著しい破瓜型分裂病に対する接近は十分なものでなかった。
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