Japanese
English
研究と報告
精神分裂病における接触性について—1症例を通して
Die Kontakt-verwandlung der Schizophrenie durch eine Schizophrene
豊田 雄敬
1
Takeyoshi Toyoda
1
1阪本病院精神科
1Psychiatrische Abteilung, Sakamoto-Krankenhaus
pp.1165-1170
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202549
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I.はじめに
入院,外来を問わず,臨床場面でわれわれには接触性が問題になるけれども,単に接触性なし,悪し,良しという表現を用いるだけだった。患者との出会いの中で接触性がどの程度なのか考えながら,治療を進めねばならない。
われわれは臨床で,たびたび使用するこの言葉を,具体的に,段階的に把握できないものだろうか。一つの試論として,治療者から患者へ向かう言語表現と,患者からの反応を中心として,接触性について段階的分類を試みた。1症例を通して接触性が如何に変化してきたかを考えてみた。
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