Japanese
English
展望
わが国におけるTranscultural Psychiatric Researchの動向
A Review of Transcultural Psychiatric Research in Japan
荻野 恒一
1
,
久場 政博
1
,
溝口 純二
1
,
庄司 順一
2
Koichi Ogino
1
,
Masahiro Kuba
1
,
Junji Mizoguchi
1
,
Junichi shoji
2
1東京都精神医学総合研究所社会精神医学部門
2東京都臨床医学総合研究所
1Division of Social Psychiatry, Psychiatric Research Institute of Tokyo
2Clinical Research Institute of Tokyo
pp.1434-1457
発行日 1975年12月25日
Published Date 1975/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202423
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I.はじめに
ここ10年余りの間に,transcultural psychiatryの領域に属する業績が,世界的に急速に増えてきている事情については,1971年に本誌の「展望」において荻野が述べたが116),その後もこの事情は変わりなく,むしろ国際的交流がますます要求される気運になってきている。我々はこの動向に応えるために,以下に述べるような仕方で,わが国における社会精神医学的,ならびに比較・文化精神医学的業績を通覧し,とりわけ最後に表示した文献182篇を精読し,1篇1篇について討論を進めていった。本論は,この討論を要約した報告である。
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