Japanese
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研究と報告
てんかん患者にみられた精神分裂病様幻覚・妄想状態について—第1報 症候学的検討
Studies of Schizophrenia-like Psychosis in Epilepsy: Ⅰ. Clinical Studies
山内 俊雄
1
,
藤枝 俊儀
1
,
木村 直樹
2
Toshio Yamauchi
1
,
Toshinori Fujieda
1
,
Naoki Kimura
2
1北海道大学医学部精神医学教室
2市立札幌病院附属静療院
1Dept. of Psychiatry and Neurology, Hokkaido University School of Medicine
2Sapporo Municipal General Hospital
pp.815-822
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202353
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I.はじめに
てんかん患者の一部にみられる幻覚,妄想などの精神分裂病様症状については,古くから多くの人々の関心をひき,いろいろの立場からの検索が行われてきた2〜5,7,9,10,14,15,20)。
しかしながら,従来の報告をみると,研究の対象として選ばれた症例のうちには,てんかん患者に精神分裂病様症状が出現してきた症例だけでなく,精神分裂病の経過中に,てんかん性けいれんが生じてきた症例や,境界領域として従来から非定型内因性精神病などと呼ばれている症例など,多少異なる対象が同一に扱われているむきもある。
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