古典紹介
Karl Ludwig Kahlbaum:Ueber Heboïdophrenie
浅井 昌弘
1
,
保崎 秀夫
1
Masahiro Asai
1
,
Hideo Hosaki
1
1慶応義塾大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuropsychiatry, Keio Univ. School of Med.
pp.415-422
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202170
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私が類破瓜病(Heboidophrenie)というのは,青年期に出現し,その症状の特徴が今までに述べられている精神的疾患形態のいずれのものにも一致しないような精神的疾病状態のことである。その特徴とはすなわちつぎのごとくである。
1)全体的態度の偏倚。とくに社会的関係における人間の精神的個性を構成し,あるいは性格とか,あるいは人格とか,またあるいは気質とか呼ばれているものを含めた,心的特性の複合体についての偏倚と異常。
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