Japanese
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短報
うつ病患者の頭部CT所見
Brain Computed Tomography Findings in Depressive Patients
島 悟
1
,
増田 豊
2
,
九十九 大造
2
,
神庭 重信
3
,
浅井 昌弘
4
,
保崎 秀夫
4
Satoru Shima
1
,
Yutaka Masuda
2
,
Taizo Tsukumo
2
,
Shigenobu Kanba
3
,
Masahiro Asai
4
,
Hideo Hosaki
4
1川崎市立川崎病院
2精神医学研究所付属東京武蔵野病院
4慶応義塾大学医学部精神神経科学教室
1Kawasaki Municipal Hospital
2Tokyo-Musashino Hospital
3Mayo Clinic and Mayo Foundation
4Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Keio University
pp.1123-1125
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203843
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I.はじめに
内因性精神病のCT研究は,これまで主として精神分裂病を対象として行われてきたが1,2)最近うつ病に関しても,報告が散見されるようになってきた。それらの報告でははいずれも,脳室拡大,脳溝開大といった精神分裂病でみられるのと同様の所見がうつ病でも存在するとしている3〜8)。
以前われわれは,慢性精神分裂病の大脳CTで,両側の前頭葉,および後頭葉に正常群に比べ有意な低densityを認め報告した9)。今回20症例のうつ病患者を対象として,前頭葉,頭頂葉,後頭葉におけるCT densityと脳室拡大,脳溝開大の程度を検討し,興味ある結果を得たので報告する。
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