Japanese
English
短報
新抗うつ剤Lopramine(DB-2182)の臨床使用経験
Clinical Evaluation of New Antidepressant, Lopramine
村崎 光邦
1
,
佐藤 喜一郎
1
,
望月 保則
1
,
菅原 道哉
1
,
原 俊夫
1
Mitsukuni Murasaki
1
,
Kiichiro Sato
1
,
Yasunori Mochizuki
1
,
Michiya Sugawara
1
,
Toshio Hara
1
1北里大学医学部精神神経科学教室
1Dept. of Psychiatry and Neurology, Kitasato Univ. School of Med.
pp.409-411
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202169
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I.はじめに
Lopramine(DB-2182)はiminodibenzyl誘導体に属する新しい三環系抗うつ剤で,図のように側鎖のアミノ基が4′-chlorophenacyl groupで置換されたtertiaryamineである。薬理試験で末梢性抗コリン作用が弱く,口渇,便秘などの副作用が少ないと考えられ,動物実験では鎮静作用より興奮作用が強く,思考,意志の制止の改善に,より有効ではないかと推測されている3)。今回われわれは本剤を各種のうつ状態に使用する機会を得たので,その臨床結果を簡単に報告する。
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