Japanese
English
特集 てんかん分類へのアプローチ
精神運動発作
Approach to Classification of Epilepsy : Psychomotor Seizures
佐藤 時治郎
1
,
大沢 武志
1
,
大沼 悌一
1
Tokijiro Sato
1
,
Takeshi Osawa
1
,
Teiichi Onuma
1
1弘前大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, Hirosaki Univ. School of Med.
pp.409-417
発行日 1972年5月15日
Published Date 1972/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201886
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I.はじめに
てんかんに関して,最初に注目された症状が痙攣であろうことは想像にかたくない。てんかんについての最古の論文であるHippocrates(460-377B. C.)の神聖病(morbus sacer)でも,その様相が生き生きと述べられている。
しかし,Avicenna(980-1037)の命名によるといわれるEpilepsiaの語源が"襲撃される","捉えられる"という意味であるように,早くから痙攣以外の発作症状も知られていた。今日,精神運動発作の一つであるambulatory automatismも疾走てんかん(running fit)として記述されている。
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