Japanese
English
研究と報告
SLEに随伴する精神症状について
Uber die Geistesstörung begleit mitdisseminierten Lupus Erythematodes
望月 延泰
1
Nobuyasu Mochizuki
1
1慶応義塾大学医学部精神神経科学教室
1aus der Nervenklinik an der Keio Universitat
pp.157-165
発行日 1971年2月15日
Published Date 1971/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201711
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I.はじめに
全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)は膠原病の主要疾患として,また,結合組織疾患,自己免疫疾患などと次々に登場する新しい概念とそれにもとづく研究によって注目を集めている。その精神神経症状についてはHebra & Kaposiが1875年に記載して以来多くの報告があり5)7)10)23)27)42)45)50),本邦においても原田をはじめとして多くの報告や研究がなされてきた11)12)13)18)31)33)43)52)53)。私も慶大内科五味研究室の好意と協力で,精神症状を伴う症例の観察をすることができたので,それらの概要とともに,従来本症についてはあまりかえりみられてこなかった,精神症状を伴う症例と伴わない症例との比較——ことに免疫学的検査を中心とする諸検査結果について検討したので,若干の考察を加えて,その結果を報告する。
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