Japanese
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特集 社会のなかの精神科医
精神医学方法論—社会的視点の欠落した精神科医の体質
A Sociological Approach to the Psychiatry: Through a Critic of the Psychiatrist lacking of a Social Point of View
榎本 稔
1
Minoru Enomoto
1
1成増厚生病院
1Narimasu Kosei Hospital
pp.1023-1028
発行日 1970年12月15日
Published Date 1970/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201686
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I.はじめに
「社会のなかの精神科医」というテーマはあまりにも茫漠として,把みどころがなく,いささかとまどいを感ずるのである。そこで筆者は,短くて浅いが,自分なりの経験を通じて感じた,精神医学方法論の隘路や限界,あるいはまた精神医学についての危機感等について述べてみようと思う。
昨年から今年にかけての諸学会,および朝日新聞のキャンペーン以来,精神科医は加害者意識と被害者意識が交錯し,自らの存在基盤を問われつつ問いなおしてきている。
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