Japanese
English
研究と報告
学校恐怖症—ことにその原因と発症時期支配要因について
School Phobia: Especially its Etiology and the Factors Determining the Period of Onset
有岡 巌
1
,
勝山 信房
1
,
田中 義
1
,
笹岡 裕子
1
Iwao Arioka
1
,
Nobufusa Katsuyama
1
,
Tadashi Tanaka
1
,
Hiroko Sasaoka
1
1奈良県立医科大学神経精神科学教
1Dept. of Neuropsychiat., Nara Medical Univ.
pp.607-613
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201504
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われわれは学校恐怖症の発症要因につき検討してきた1)2)。そしてまず,中学・高校生例の発症機制に下記のものがあることを述べ,模式図を作製して説明した1)。
1)依存的適応の失敗を主とするもの
2)self-esteemの破綻を本質とするもの
3)依存的傾向者のself-esteemのおびやかされによる適応の失敗
ついで,高校生の症例につき分析し,かつ適当な対照例の所見と比較することにより,学校恐怖症(高校生)のより本質的・基本的要因を求め,下記のごとき結論を得た2)。
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