Japanese
English
動き
精神障害者家族会の動向
The Trends of the Relative's Association of the Psychiatric Patients
竹村 堅次
1
Kenji Takemura
1
1昭和大学付属烏山病院
1Karasuyama Mental Hosp.
pp.481-487
発行日 1969年6月15日
Published Date 1969/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201488
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はじめに
編集部から家族会の動きについて書くようにと依頼されたのが今年の初めである。世話役としての立場から,家族会の動きに対し,その推移,批判,展望などを2月いつぱいの締切りで,というのである。たしかに家族会のことは専門誌に中間報告しておいてよい時期であると思う。そこで私は一応これをおひき受けしたが,実はそのときまでに私は全家連(全国精神障害者家族連合会)の相談役のひとりとして,家族会が今後どうあるべきかについて他の3人の相談役(加藤伸勝,岡庭武,矢野和之の各氏)や数人の熱心な家族会運動支持者とともに,真剣に討議しつつあつたのである。家族会の活動は5年目にはいろうとしているが,過去の全国にわたる燎原の火のような伸びひろがりを点検し,正しい運動の発展方向を見定めるべきときではないだろうか。またそうしなければならないほどのある種の混乱もみられるのではないだろうか。家族会運動が注目され,期待もされるだけに是非われわれの意見を討議のなかからまとめてみる必要がありそうだ。そんな考えで昨年後半から実際に全家連の常務理事の方々と数回にわたつて話合つたりもした。
ちようど3月は年度がわりで,全家連の新年度の動きもはつきりするだろうと考え,また各地域別の家族会のようすを知るために,もう少し時間が欲しかつたので,締切りを3月まで延ばしてもらつた。
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