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研究と報告
精神分裂病患者への集団精神療法のこころみ(その2)
A Trial of Group-Psychotherapy of Schizophrenia (No. 2)
阪本 良男
1
Yoshio Sakamoto
1
1大阪市立大学医学部神経精神科
1Osaka City Univ. Medical School
pp.883-888
発行日 1968年11月15日
Published Date 1968/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201403
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I.はじめに
われわれはさきに精神分裂病患者に対する集団精神療法の経験から,患者が,この治療により,また病像により示す像を4つに分類し,その意義について論じたが1),今回は精神分裂病に集団精神療法を実際に行なうにさいし問題となると考えられる点について,われわれの経験から論じたいと思う。すなわち,日本精神病理,精神療法学会第4回大会で,「集団精神療法」がシンポジウムの一つとしてとりあげられた理出の一つとして,わが国でこの療法が必要,また有用であると考えられながらもなにゆえにあまり行なわれていないかの問題が関係すると考えられるからである2)。
精神分裂病患者に対する集団精神療法の試行的こころみは,すでに1940年代からなされており,その成果はいくつか発表されている3)〜9)。
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