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特集 集団精神療法(日本精神病理・精神療法学会第4回大会シンポジウム)
Ⅱ部・一般演題から
精神分裂病患者への集団精神療法のこころみ
A Trial of Group-Psychotherapy of Schizophrenia
阪本 良男
1,2
Yoshio Sakamoto
1,2
1大阪市立大学医学部神経精神科
2阪本病院
1Osaka City University Medical School
2Sakamoto Hospital
pp.549-553
発行日 1968年7月15日
Published Date 1968/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201358
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I.はじめに
集団療法のなかでも,精神分裂病に対する集団精神療法のこころみは,主に米国にはじまり,こんにち,その成果はしだいに注目されつつあるが,まだその歴史も浅く,一つの治療手技として確立されるまでにいたつていない1)〜11)。
われわれは約2年前から一つのこころみとして,入院中の精神分裂病患者に集団精神療法を行ない,当初予想したより,はるかに良好な成果をあげえたので,その経験を要約し,あわせて若干の症例をあげ,精神療法における,この療法の意義について論じたい。
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