Japanese
English
研究と報告
精神分裂病家族の家族内コミュニケーション
Intra-familiar Communication of the Family of Schizophrenics
金子 仁郎
1
,
辻 悟
1
,
林 正延
1
,
古荘 和郎
1
Ziro Kaneko
1
,
Satoru Tsuji
1
,
Masanobu Hayashi
1
,
Kazuo Furusho
1
1大阪大学医学部精神神経科学教室
1Dept. of Neuro-psychiat., School of Med., Osaka Univ.
pp.781-787
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201390
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I.はじめに
精神分裂病の家族研究は,現在,さまざまな立場と方法論に基づいた知見が得られつつある。われわれは,人間関係成立のうえでもつとも重要な基本要素となる,情報伝達のありかたに研究の焦点を置き,家族内コミュニケーションの特徴と,それから引き出せる家族力動を明らかにしようとした。この目的のため,L. C. Wynne(1963)らが発表した,Family Rorschach(以下F. R. と略)に着目した。
この論文は,F. R. の紹介・症例検討およびこれまでに得た成果の一部を報告する。
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