Japanese
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研究と報告
最近の向精神薬の治療成績の検討—Taxilanの精神疾患に対する臨床経験を中心に
Clinical Experience of A Piperazine: Phenothiazine Derivative, A New Psychotropic Drug-Taxilan
田中 善立
1,2
,
荒谷 道巳
3
,
大平 常元
3
Z. Tanaka
1,2
,
M. Araya
3
,
T. Ohira
3
1岩手県立南光病院
2岩手県精神医学研究所
3東北大学医学部精神医学教室
1Iwate Prefectural Nanko Hospital.
2Iwate Prefectural Psychiatric Institute
3Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Tohoku Univ.
pp.995-1001
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200928
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I.はじめに
精神障害者に対する精神薬物療法が始められてから,すでに12〜3年になる。事実1952年J. Delaysによつて,Chlorpromazine1)が,精神科領域の治療薬として卓効があることが認められて以来,まつたく,精神医学の臨床治療面に一大転回をもたらした。
しかしながら,その後応接に暇がないほど類似の精神薬物が続出したが,この1年ばかりはいくぶんおちついてきたようすでもあり,またこの領域の反省期であるともみなしえよう。
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