Japanese
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研究と報告
更年期ないし初老期に初発する抑うつ状態について—更年期うつ病をめぐつて
Depressive States occuring in the Climacteric or Involution: With Referance to the Problem of Involutional Melancholia
後藤 彰夫
1
A. Goto
1
1国立国府台病院精神科
1Dept. of Psychiatry, Konodai National Hospital
pp.797-804
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200900
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I.はじめに
更年期ないし初老期に初発する抑うつ状態は広く更年期うつ病とよばれているが,これらのうちに躁うつ病圏のうつ病と異なる特殊な疾患が存在するか否かについては多くの議論がある1)〜22)。また,われわれが臨床場面でこれらの抑うつ状態を診たとき,その症状や経過が多彩なためその診断や処置,さらに予後への見通しが十分につかず,対症的な療法に終始することが多い。このような多彩な抑うつ状態を病像の詳細な観察により整理し,予後への適確な見通しをうる目的でこの研究を行なつた。
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