第1回精神医学懇話会 一般討論
精神医学と神経医学
懸田 克躬
1
,
三浦 岱栄
2
,
奥村 二吉
3
,
椿 忠雄
4
,
楢林 博太郎
1
,
林 暲
5
,
井村 恒郎
6
,
笠松 章
7
,
牧 豊
8
,
原 俊男
2
,
白木 博次
9
,
里吉 営二郎
10
,
広瀬 貞雄
11
,
福山 幸夫
12
1順天堂大学神経科
2慶応大学神経科
3岡山大学神経科
4東京大学脳研
5神経研究所
6日本大学神経科
7東大分院神経科
8千葉大神経科
9東京大学脳研
10東邦大学
11日本医大神経科
12東京大学小児科
pp.16-28
発行日 1965年1月15日
Published Date 1965/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200783
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司会(懸田) 精神医学関係の方々はご承知のように,「精神医学」という雑誌では,何人かの者が責任編集者となつて,ほとんど全部の精神科の教授の方たちに編集同人になつていただいて,「精神神経学雑誌」とならんだ,臨床的な精神医学の雑誌としての特色を発揮したい,という努力をしているわけであります。その雑誌もだんだん皆さんに認めていただけるようになつてきましたし,やはり雑誌存立の1つの条件として,われわれが基本的に考えておかなければならない問題を,心おきなく話せる小さいグループのなかで,しかもその問題をよく考えていらつしやる方に,相当な時間をさいてスピーカーとなつていただき,それに加えてまた,集まつた方から忌憚のない質問なり,ご意見なりを聞かしていただくということで,そのような問題に関して考えを深めてゆく会合をもちたいということを考えました。いろいろなテーマを考えたわけですが,きようはその第1回として,「精神医学と神経医学」というテーマで,慶大の三浦先生,岡大の奥村先生,東大の椿先生の3人の方にお話をお願いしたわけです。
精神医学と神経医学,あるいはpsychiatryとneurologyといつてもいいかもしれません,―かもしれませんということはおかしいですけれども,すでにpsychiatryを精神病学から精神医学と訳しなおしたところに,また人々の考えによつてニュアンスの違いがあるかもしれないからです。そのことはおいおい皆さまのお話のなかで明らかになつてくることだろうと思います。
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