第5回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/横浜 《企画1》学生・初期研修医に対する教育・広報―座長/石合 純夫・青柳陽一郎
アンケート結果報告
青柳 陽一郎
1
,
石合 純夫
2
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
2札幌医科大学医学部リハビリテーション医学
pp.453-454
発行日 2011年7月18日
Published Date 2011/7/18
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- 文献概要
日本リハビリテーション医学会の諸先輩方の御尽力により,1996年にリハビリテーション(以下,リハ)科が標榜科となってから15年が経過した.この間,リハ科あるいはリハ部は日本のすべての大学病院に設置され,大学医学部,医科大学におけるリハ医学講座数は増加した.しかし,その数は80校全体からみると約1/4に当たる20大学程度であり,米国の医学部でのリハ講座が158校中102校(65%)であることに比較すると,まだまだ少ない.お隣の韓国では,政府の指導によりすべての医学部でリハ医学教育が行われ,充実した卒後研修プログラムが実施されているという.
わが国で必要とされるリハ科専門医数は推計3,000~4,000人と試算されているが,現専門医数は1,800名足らずで,毎年50~60人の割合で増加傾向にあるものの,今後予想される資格喪失者や死亡者を差し引くと,このままでは将来的にも必要数が満たされる見通しは立たない.現状のままでは,高齢化社会における多大なニーズに応えることはできず,リハ医療の質も維持することができない.専門医育成・増加に向けた抜本的な対策が必要である.
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