今月の主題 内科医に必要な精神科の知識
対策と治療
抗てんかん剤の使い方
石黒 健夫
1
1自治医大精神医学
pp.1362-1365
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216046
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はじめに
てんかん患者は多かれ少なかれてんかん性格をもち,社会適応に困難がある.したがって,てんかん患者を治療する場合は,単に発作を抑制するだけでなく,心身両面にわたる治療が必要であって,生活指導と共に,向精神作用を合わせもつ抗てんかん薬の投与が必要である.この20年間,難治性てんかんに対する薬が多数知られるようになったが,難治性てんかんのほとんどが粘着性,爆発性など性格変化の著しい側頭葉てんかんであるため,向精神作用をもつ優れた薬が多く開発され,その評価も定着しつつある.
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