今月の主題 不整脈診療プラクティス
治療についてのセミナー
抗不整脈薬の効果判定
加藤 貴雄
1
1日本医科大学・第1内科
pp.92-94
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900671
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ポイント
1)抗不整脈薬を投与した目的は何であったか,その目的が達成されたかどうかを判定する.
2)不整脈が安定して出現していない例では,通常の心電図のみでは判定が難しいことが多いので,Holter心電図を用い判定するのがよい.
3)効果判定の基準とすべき項目
A.期外収縮の場合
a.期外収縮数の変動
b.重症度の変化(Lown分類)
c.自覚症状の変化
B.上室性頻脈性不整脈の場合
a.発作回数の変動
b.持続時間の変動
c.発作中の心拍数の変動
d.自覚症状の変化
4)副作用の有無,種類,程度,およびその経過を考慮する.
5)投与継続?投与中止?増量?減量?他の薬剤への変更?併用?を判断する.
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