Japanese
English
研究と報告
分裂病および神経症の同胞順位
Sibling Rank in Schizophrenia and Neurosis
山口 隆
1
,
T. C. Liou
1
,
牧原 浩
1
,
永井 久之
1
,
萩原 信義
1
,
石川 隆子
1
,
穴沢 卯三郎
1
,
矢野 鎮夫
1
,
小林 継夫
1
T. Yamaguchi
1
,
T. C. Liou
1
,
H. Makihara
1
,
H. Nagai
1
,
N. Hagiwara
1
,
T. Ishikawa
1
,
U. Anazawa
1
,
S. Yano
1
,
T. Kobayashi
1
1日本大学医学部神経科
1Dept. of Psychology and Neurology, School of Med., Nihon Univ.
pp.578-586
発行日 1964年8月15日
Published Date 1964/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200733
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Ⅰ.緒言
分裂病家族の研究にあたつて問題の所在を示唆するような知見を求めるため,著者らは本調査を行ない,分裂病および神経症が同胞中のどの順位にも一様な頻度で発現するものかどうかを調べてみた。ここに同胞順位といつた場合には,出生順位と同性順位の二つが考えられるが,著者らはこの両方について調べてみた。
出生順位は同胞の性別に無関係な順位であつて全同胞中の出生の順位をいうが,同性順位は同性同胞だけにかぎられるので,性別構成と関係の深い順位である。この二つの同胞順位の頻度分布が相互に影響し合うことは,第1表に示されるような関係から容易に推察される。
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