Japanese
English
研究と報告
気脳術後の時間的推移による脳室映像の変化
A Study of Correlation between Alteration of the Ventricular System and Process of Time after Pneumoencephalography.
長尾 朋典
1
,
宇野 正威
1
,
広瀬 徹也
1
,
大橋 増幸
1
,
式場 聰
1
T. Nagao
1
,
M. Uno
1
,
T. Hirose
1
,
M. Ōhashi
1
,
S. Shikiba
1
1式場病院
1Shikiba Hospital
pp.453-456
発行日 1964年6月15日
Published Date 1964/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200715
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気脳写や脳室写が,精神神経疾患の診断および予後の面に対して,重要な検査法として普及しているが,とくに脳室系の計測を行なう場合に時間的な変化を考慮外にしがちである。しかも注入された空気の吸収過程や,どの時間による影像が真実を示しているかなどいまだに疑問が残され,現在までの文献でも定説が見られない。また多くの文献では気脳写後数時間からの脳室映像の変化のみが報告されているため,著者らはとくに本法を施行後数分からの変化に重点をおき,24時間像を追求してみた。このことは,とくに脳萎縮の問題や脳室系の計測などに重要であると考えたからである。
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