Japanese
English
展望
心因論概説
Own Appreciation and Conception on Neurosisdoctrine
小沼 十寸穂
1
M. Konuma
1
1広島大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neur. & Psychiatry, Hiroshima Univ. School of Med.
pp.333-341
発行日 1964年5月15日
Published Date 1964/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200698
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展望とは,ある目標をたてて,文献を渉猟し,取捨批判しつつ,客観的所見を展開するのをいう。文献の多きを良しとし,客観性あるを可とする。私のこの「神経症学」についての展望は,あらためて文献を外に繰るものではなく,自分のなかにあるこの学のとらえかたに関するものである。したがつて月常この学を,症例をつうじて学ぶなかに礎きあげた自分の考えかたを展望しつつ吐露するにとどまるのである。私は先日「私の神経症学序説」1)なるものを発表したが,あれは序説で,書き流したため,まとまりも悪く,意をつくしえなかつたのであるが,これについてさらに述べてみよとの編輯者の意向のようであるから,このさい自分の考えかたを展望させていただく。型破りの手法であることは,あらかじめお許しをえておきたい(著者)。
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