Japanese
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研究と報告
色彩ピラミット・テストによる神経症の研究
Study on Neurosis by useing the Color Pyramid Test.
川久保 芳彦
1
Y. Kawakubo
1
1日本大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuropsychiat., Nihon Univ. School of Med.
pp.17-26
発行日 1964年1月15日
Published Date 1964/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200656
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I.序
色彩ピラミット・テストは1946年,M. Pfisterによつて考察された投影法による人格テストであるが,わが国ではすでに相馬1),秋谷2)らによつて紹介されている。
精神病者についてこのテストを応用した研究には,R. Heiss3)を初めとしてW. Frohoff4),K. H. Wewetzer5),K. Conrad6),J. C. Brengelmann7)8)9)O'Reilly10),らの業績がある。 そのほか,H. Enke11)12)らの精神身体医学的研究が若干あるが神経症についての研究は非常に少なく,多くは精神病の研究における付録的な一群として神経症をとりあげているにすぎない。したがつてこれらの研究では神経症の症例数も少なく,また色彩選択を中心にしていて,その他の点にはあまりふれていない。
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