Japanese
English
研究と報告
てんかんに対するPhenetrideの使用経験
Clinical Experiences of Phenetride to Epilepsy
佐藤 久
1
,
丹 道男
1
,
坂岡 ウメ子
1
H. Sato
1
,
M. Tan
1
,
U. Sakaoka
1
1札幌医科大学神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiat., Sapporo Medical College
pp.721-724
発行日 1963年9月15日
Published Date 1963/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200609
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
近年,てんかんに対する薬物療法は,Barbital酸誘導体Hydantoin誘導体,Oxazolidin誘導体,直鎖系誘導体を中心とし,その他,各種の有効な薬剤を適宜に組合わせることにより,容易に発作を抑制することが可能になつてきているが,なおかつ頑強に薬物に抵抗し抑制不能な例も少なくない。
PhenylacetylureaがGibbsらによつて,難治な,精神運動発作に著効することが報告され,現在もつぱら使用されているが,あまりにも副作用が大であり,しばしば休薬を必要とするほどである,週期性不機嫌症,てんかん性性格変化に対する治療はさらに困難をきわめ,抗てんかん剤以外の薬物,あるいは観血的療法にゆだねられることがしばしばである。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.