Japanese
English
研究と報告
Chlorprothixene(TraQuilan)の臨床経験
Clinical Experiences of Chlorprothixene (Tra-Quilan)
桂 忠保
1
,
相沢 宏邦
1
,
高橋 充徳
1
,
田中 健
2
T. Katsura
1
,
H. Aizawa
1
,
M. Takahashi
1
,
T. Tanaka
2
1東北大学医学部精神医学教室
2宮城県立名取病院
1Dept. of Psychiat., School of Med., Tohoku Univ.
2Miyagi Prefectural Natori Hospital
pp.387-390
発行日 1963年5月15日
Published Date 1963/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200563
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Ⅰ.はじめに
Chlorpromazineの発見以来,各種のPhenothiazine誘導体が精神科領域の治療に大きな役割をはたしていることはいまさらいうまでもない。最近登場したTraQuilan(以下T. Q.)もこの誘導体の一種であり,その臨床効果はBoitelle1),2)ら,Ferr3)らによつて検討され,Chlorpromazineに劣らず広範な適用範囲をもつ薬剤であることが明らかにされており,またわが国でもすでに桜井4)らがThymolepticaとしての臨床価値を報告している。
われわれは,本剤をかなり広範囲の疾患に投与をこころみ,その情動面への影響を検討してみたので簡単に報告したい。
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