Japanese
English
研究と報告
Alimezine(6549 R. P.)による精神疾患の治療効果
Therapeutic Effect of Alimezine on Peychiatric Diseases
岡本 正夫
1
,
鈴木 竜一
2
M. Okamoto
1
,
R. Suzuki
2
1慶応大学医学部神経科
2三恵病院
1Dept. of Neuro-psychiat., School of Med., Keio Univ.
2Sankei Hospital
pp.391-396
発行日 1963年5月15日
Published Date 1963/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200564
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Ⅰ.まえがき
Alimezineは,Rhône Poulenc社で新たに発見合成されたPhenothiazineのアミン誘導体alimémazineの酒石酸塩で,強力な抗ヒスタミン剤としての作用と精神神経安定剤としての作用とを併有するといわれている。その組成は(dimethylamino-3'-methyl-2'-propyl)-10 phénothiazineの中性酒石酸塩で,下記の構造式をもちLévomépromazineに類似している。
われわれは第一製薬株式会社の厚意によつて本剤を使用する経験をもち,すでにChloromazineなど精神抑制剤によりおこつた錐体外路系症候群に対する効果を発表したが1),今回は諸種の精神疾患に本剤を使用して興味ある経験をかさねたので報告する。
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