Japanese
English
研究と報告
Ospolotの臨床使用経験
Clinical Experience with Ospolot
佐野 勇
1
,
谷向 弘
1
,
武貞 昌志
1
,
西村 健
1
,
西沼 啓次
1
,
小池 淳
1
I. Sano
1
,
H. Tanimukai
1
,
M. Takesada
1
,
T. Nishimura
1
,
K. Nishinuma
1
,
J. Koike
1
1大阪大学医学部精神神経科学教室
1Dept. of Neuropsychiat., School of Medicine, Osaka University
pp.931-934
発行日 1962年12月15日
Published Date 1962/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200510
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I.はじめに
てんかん発作に対してこんにちまでに用いられてきた薬剤には,Barbitur誘導体,Hydantoin誘導体,Oxazolidin誘導体,Pyrimidin誘導体,直鎖系誘導体などきわめて多くの種類があり,それぞれ作用に特長があつて臨床発作型に応じて適宜選択し,あるいは配合して使用されているが,精神運動発作に確実な効果を期待しうる薬剤はなかつたといつても過計ではない。最近Bayer社より市販されたOspolot(N-(4'-Sulfamylphenyl)-butansultam(1-4))はとくにこの精神運動発作型(側頭葉てんかん)に良効が報告されている。われわれは吉富製薬Bayer薬品部より本剤の提供を受け,各種のてんかん患者に試用する機会をえたのでその臨床使用経験について報告する。
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