Japanese
English
研究と報告
Phenothiazin誘導体併用によるInsulinけいれん療法
Convulsive Insulin Therapy Combined with Phenothiazin derivatives
藤田 貞雄
1
,
河村 国高
1
,
小笠原 健彦
1
S. Fujita
1
,
K. Kawamura
1
,
T. Ogasawara
1
1四日市日永病院
pp.401-404
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200447
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1)激しい興奮,あるいは躁状態が長期間続き精神病治療薬,電撃療法で効果の少ない患者9名に種々のphenothiazin誘導体の投与を行ないつつInsulinを注射し,けいれんをおこさせることによつて,劇的に興奮や躁状態の消槌をきたすことを見出した。
2)積極的にけいれんをおこさせるInsulin療法をInsulinけいれん療法と名づけた。
3)激しいけいれんをきたすので,危険を予想したが,結果は原法に比べてはるかに安全で,Insulin昏睡による後遺症も少なく,患者に与える苦痛も少なかつた。
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