Japanese
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研究と報告
精神科領域からみたバセドウ氏病に対する手術効果の調査
Psychiatric survey of Grave's disease after thyroidectomy
福島 幸雄
1
,
田辺 晋
1
,
越後 一
1
,
隈 寛二
2
1神戸医科大学神経科教室
2隈病院
pp.907-910
発行日 1961年11月15日
Published Date 1961/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200386
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Ⅰ.まえがき
甲状腺機能亢進症,とくにバセドウ氏病の治療として,従来から行なわれている摘出術のほか,最近では抗甲状腺剤,さらに,放射性沃度の利用など,いろいろこころみられてきて,治療面において新しい発展がみられる。
これらの治療法にはそれぞれ特色があるが,その適応範囲,副作用,治療効果などについて,なお未解決な点が多い。なかでも摘出術は抗甲状腺剤の使用により,手術後のクリーゼの予防が行なわれるようになつたためその危険は,ほとんどのぞかれ,その手術成績も優秀であり,いぜんとしてその有用性は大きいとみなくてはならない。
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