Japanese
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特集 うつ病の早期介入,予防(Ⅱ)
産業衛生の現場での取り組み―特に医療機関におけるストレスチェックの試み
How to Measure the Level of Occupational Mental Health in the Workplace: Focusing on administering the stress check to all medical staff in hospital
黒木 宣夫
1
,
桂川 修一
1
Nobuo KUROKI
1
,
Syuichi KATSURAGAWA
1
1東邦大学医学部精神神経医学講座(佐倉)
1Toho University Sakura Hospital Psychiatric Medicine Research Department, Sakura, Japan
キーワード:
Occupational mental health
,
Medical staff in hospital
,
Workplace environment
Keyword:
Occupational mental health
,
Medical staff in hospital
,
Workplace environment
pp.747-752
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102795
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はじめに
職場のメンタルヘルス対策として,精神障害の労災請求件数3)は毎年,過去最高を更新し,2013年度は1,409件(前年度比152件増),そのうち認定件数は436件(前年度比39件の減)であり,4年ぶりに減少したものの,深刻な状況が続いている。
メンタルヘルス不調の未然防止のためには,1)職場環境の改善などにより心理的負担を軽減させること(職場環境改善),2)労働者のストレスマネジメントの向上を促すこと(セルフケア)が重要であり,2014年6月に労働安全衛生法の一部改正が行われ,ストレスチェック制度が創設された。筆者は2004年度に某大学病院で従業員の自殺企図を契機に相談室を開設し,2010年度より筆者がWEB上でストレスチェック(簡易ストレス調査)を年1回実施しているが,その具体的取り組みと高ストレス者の判定方法に言及し,改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度の概要に関して報告する。
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