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特集 アンチスティグマ活動の新しい転機Ⅱ
教育と医学・心理学との協働によるアンチスティグマ活動
Anti-stigma Activity in Cooperation with Education and Psychology and Psychiatry
長尾 圭造
1
,
柿元 真知
2
Keizo NAGAO
1
,
Machi KAKIMOTO
2
1長尾こころのクリニック
2三重県立小児心療センターあすなろ学園
1Nagao Mental Health Clinic, Tsu, Japan
2Mie Prefectual Asunaro Hospital
キーワード:
Anti-stigma
,
Multi-disciplinary association
,
School mental-health
Keyword:
Anti-stigma
,
Multi-disciplinary association
,
School mental-health
pp.1057-1062
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102597
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はじめに
子どもはとても多くの精神的問題に対峙し,悩み,時には苦しんでいる。しかし,その事実は大人の目からは分かり難いことが多い。それぞれの場所で子どもを理解し,成長発達を支援していくことは,何にも増して重要な課題と言える。
2013年2月に行われた第6回WPAアンチスティグマ分科会シンポジウムでは,その1つとして精神医療と教育の連携のさまざまな形を取り上げた8)。はじめに,施策面からみた特別支援教育に対する精神障害の理解と支援の在り方を述べる。次いで学校現場における取り組みとして,広汎性発達障害の早期発見および対応を目的とした取り組みを,3番目に通常学級でのメンタルヘルスのかさ上げ活動とスティグマ軽減の有効性について取り上げる。4番目に認知行動療法を用いたうつ病の予防教育について報告する。わが国のこのような活動が,今後の多分野連携の1つの方向性を示すものと思われる。
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